新潟・西区の佐潟は重要な水鳥の生息地としてラムサール条約にも登録されていて、10年前は一面にハスが咲く姿でも知られていたが、ハスは2018年に姿を消してしまったという。自然界に放すことが禁じられたミシシッピアカミミガメの影響が大きいと見られ、柔らかいハスがエサとして狙われてしまっている。ハスは窒素やリンを吸収することで水質を改善する機能を有しているが、ハスがなくなったことで佐潟は水質も悪化してしまった。新潟市はハスの復活に向けてアカミミガメの生息数の調査を始めている。これまでは多くが処分されてきたアカミミガメだが、今後は肥料として活用される事となったという。甲羅は焼くことで約3週間ほどかけて堆肥になるのだといい、それ以外の部分はもみ殻と混ぜると1~3年で堆肥となるのだという。佐潟でのカメの駆除を続ける中で少しづつハスも復活しつつあるという。