米国大統領選挙まであと2週間。ここに来て、ハリス副大統領の勢いに陰りが出ていて、選挙戦はデッドヒートとなっている。ハリス氏は、大統領候補となってから急速に支持を伸ばし、9月にはトランプ前大統領を上回るまでになった。ところが10月に入った頃から失速、トランプ氏がわずかながら優位に戦いを進めている。黒人有権者の支持は、4年前のバイデン氏と比べ大きく下回っていて、中南米系の支持も前回ほどの広がりがない。さらに、中東情勢の悪化を受け、若者の間の政権批判も根強いという。移民やインフレを巡って、ハリス批判をさらに強めるトランプ氏に対し、民主主義や女性の権利をアピールし、トランプ氏には権力を与えてはならないと訴えるハリス氏。勝敗の行方は、最後の攻防の結果次第となりそう。