先月末から続く大雨で洪水に襲われている南米のブラジル。橋の向こう側には、車を止めて状況を見守る人の姿が。手前のアスファルトには、裂け目のような亀裂が見える。すると、橋が崩落し、あっという間に濁流に飲み込まれてしまった。橋のたもとにいた人は崩落する直前、慌てて後ずさりして逃げている。橋は画面手前に沈むと、反対側は高くつきあがるような形になった後、濁流の中に沈んだ。ブラジル南部のリオグランデドスル州では先月29日から大雨が続き、川やダムの氾濫、土砂崩れなどが発生して橋や道路が寸断される被害が出ている。ロイター通信によると、これまでに少なくとも78人が死亡、103人が行方不明となっている。停電や断水も発生するなど11万5000人以上が避難しているという。州当局は非常事態を宣言して警戒を呼びかけている。