4日木曜日。この日、英国の総選挙で野党労働党が圧勝し14年ぶりに政権交代することとなった。250以上議席を減らし歴史的大敗を喫した保守党。その政権下でEUからの離脱を実現させたものの歴史的なインフレに苦しむ英国では、今やEU離脱について悪影響の方が大きいと考える人が、良い影響が大きいと考える人の3倍を超えている。ジョンソン首相は、コロナ禍のパーティー問題で辞任。トラス首相は財源の裏づけが乏しい減税策による混乱で辞任。スナク首相は保守層のつなぎ止めを狙って兵役の復活や、不法移民の国外移送などを打ち出したが、党勢を回復できないまま政権交代となった。寺島実郎さんは保守党の14年間はEUからの離脱を巡る混乱の14年だったと振り返ってもいい。新政権になってEUに戻るのかといったらそんな単純な話でなないが、大陸側の欧州とのコミュニケーションを深めていく方向に向かうことだけは間違いないと見てていい。イギリスの政治から日本として考えなくてはいけないのはイギリスの民主主義の中から日本が何を吸収して進むのかというのを考えるヒントとしなくてはいけない。またイギリスが公的負担の重さが心配だというなら日本はどうなるんだという問題をよく考えるべきだと述べた。