今回自動車解体の現場を取材させてくれるのはリバー株式会社の川島事業所。明治37年創業で様々な廃棄物の処理を行い、自動車解体には特に力を入れているという。所長の山口さんの案内で解体現場へ。まずは車にシートを被せガラスの飛散を防ぐという。車の中からは破裂音が聞こえるが、これは法令で定められたエアバッグの処理だという。エアバッグは特殊な装置で行うが、これは解体作業中に誤って破裂するのを避けるためだという。エアバッグの処理を終えた車は車体を傾け、バーナーで車体を切断していく。これはエンジンを外すため。さらにはヘッドライトを外すなど国内外で再利用する部品は手作業で外していく。パーツを外した車はニブラーと呼ばれる解体重機で持ち上げ、ボンネットや屋根を剥がしていく。さらに配線も同様にニブラーで外していく。配線の銅はリサイクルされるという。ほぼフレームだけとなった車はプレシュレッダーと呼ばれる機械により粉砕される。粉砕されたパーツはベルトコンベアの上で仕分けされ、鉄くずはマグネットをつけた重機で集め、これもリサイクルに回される。こうして1台の車は多くの部分をリサイクルに回される形で解体された。