- 出演者
- カズレーザー(メイプル超合金) 長嶋一茂 丸山桂里奈
オープニング映像。
今回紹介するのは建物などの“解体”。長嶋一茂は解体に関心があるとし、子供の頃に戦艦のプラモデルを爆竹で沈めたなどと話した。またカズレーザーは最小限の爆薬で、自然の重みを利用して解体する現場など興味深いとした。また丸山桂里奈さんは見るのも自分でやるのも好きだとし、手羽先を解体するのが好きだとした。また今回実況を行う上重聡は長嶋一茂の大学の後輩にあたる。
現在日本国内では400万台の自動車が販売され、350万台が廃車になっている。解体業者にたどり着いた車はどうなるのか、海外では車をまるごと機械に突っ込み粉砕する。では日本ではどのようにかいたいしているのか、このあと日本の解体スペシャリストがどのような作業を行っているのかを紹介する。
海外の自動車解体を見たスタジオ出演者は「雑」といった感想を話し、日本での解体に関してのイメージを語った。
今回自動車解体の現場を取材させてくれるのはリバー株式会社の川島事業所。明治37年創業で様々な廃棄物の処理を行い、自動車解体には特に力を入れているという。所長の山口さんの案内で解体現場へ。まずは車にシートを被せガラスの飛散を防ぐという。車の中からは破裂音が聞こえるが、これは法令で定められたエアバッグの処理だという。エアバッグは特殊な装置で行うが、これは解体作業中に誤って破裂するのを避けるためだという。エアバッグの処理を終えた車は車体を傾け、バーナーで車体を切断していく。これはエンジンを外すため。さらにはヘッドライトを外すなど国内外で再利用する部品は手作業で外していく。パーツを外した車はニブラーと呼ばれる解体重機で持ち上げ、ボンネットや屋根を剥がしていく。さらに配線も同様にニブラーで外していく。配線の銅はリサイクルされるという。ほぼフレームだけとなった車はプレシュレッダーと呼ばれる機械により粉砕される。粉砕されたパーツはベルトコンベアの上で仕分けされ、鉄くずはマグネットをつけた重機で集め、これもリサイクルに回される。こうして1台の車は多くの部分をリサイクルに回される形で解体された。
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- リバー
中国・雲南省。15棟の廃墟となったマンションの解体を紹介。こちらは建設会社の資金不足で放置され、7年間もそのままだという。こちら15棟のマンションを一気に爆破。火薬の総量は4.6トン、8万5000か所に仕掛けての解体だが、この時1棟は残ってしまった。
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- 雲南省(中国)
続いてはインドの産業都市ノイダの高層マンション。周辺住民と建設業者の法廷闘争により最終的に違法建築として解体されることになった。周囲は住宅街だが、一気に爆破して解体。この解体のため周辺住民7000人が一時避難した。
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- ノイダ(インド)
中国・福建省。街中の巨大道路を4秒で爆破し解体した。
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- 福建省(中国)
中国・江西省。地下鉄開通のため解体の決まった巨大な陸橋を一晩で解体するという。その方法とは大量の重機での人海戦術。なんと116台も使ったという。朝までかけ、交通の影響なく解体した。
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- 江西省(中国)
アメリカ・ニューヨーク州。1920年代に建設されたホテルの解体。ホテルオーナー夫妻のイニシャル「JJ」を煙で浮かび上がらせたあとに一気に花火に点火、その後解体した。こうした解体はアメリカでは珍しくなく、ショーとして解体を行う。
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- ニューヨーク州(アメリカ)
アメリカ・テネシー州。建物の上に重機を乗せての解体作業中、床が抜け重機が空中に。重機をクレーンで吊り上げての作業だったという。
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- テネシー州(アメリカ)
オーストラリア・ニューサウスウェールズ州。発電施設の155mの煙突2基を同時に解体。爆薬を片側に寄せ、発電施設と逆方向に倒し解体した。
アメリカ・アラバマ州。巨大煙突の爆破に2度失敗している現場。重機で倒そうとするが重機の方向に崩れ下敷きに。騒然となる中で作業員は無事に脱出、軽傷で済んだ。
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- アラバマ州(アメリカ)
イギリス、ウェスト・ミッドランズ。アマチュアサッカーの試合中に4基の冷却塔を同時解体。試合は一時中断となった。
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- ウェスト・ミッドランズ(イギリス)
カナダ・オンタリオ州。農場の巨大貯蔵庫を重機に鉄球を打ち込む方法で解体。無茶に思われたが根本から折り解体に成功した。
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- オンタリオ州(カナダ)
アメリカの農場の巨大倉庫の解体。根本を半分削ることでキレイに解体された。
1955年に開業した赤坂プリンスホテル。日本バブルの象徴とされるホテルだが2011年に解体が決定。この解体には世界初の解体技術が使われたという。徐々に解体され低くなっていくホテル、テコレップシステムという方法を採用したという大成建設の担当者。これは解体を上の階から行い、ジャッキで支えながら上の階から解体していく方法だという。また防音パネルも使用し騒音や粉塵を大幅カット。雨でも解体作業が可能だった。
お台場のパレットタウンの大観覧車。115mの高さのこの観覧車は2022年8月に営業を終了した。その解体方法はゴンドラを外し、回転輪はスカイボックスという巨大クレーンに取り付けたスカイボックスというシステムで高所作業を行った。また観覧車のフレームはバーナーで切断し切り分けた。
高さ20mにもなる巨大ガスタンク、以前は6人ほど作業員を要したが、現在では3人ほどでリンゴの皮を剥くようにカット。これにより自重でパーツは落ち、クレーンを動かす・タンクを切る・監視するという3人で解体することが可能となった。
風力発電の巨大風車、17年間稼働してきたものを3基解体するという。劣化すると倒壊の危険もある風車今回は高さ57mのものを解体する。期間は3週間で行うという。今回現場を指揮するのは入社2年目の中島さん。今回は20人が集まった。皆気心知れた仲間なのだという。風車のプロペラは20m、中島さんはまず風車の中を登り、スリングと呼ばれる紐を縛り付け、風向きなどを考慮しつつ固定。複数人でパーツを外していく。ところが天候の変化を予想される雲があり、落雷の可能性もあると指示役から連絡が入る。高所作業である風車の解体工事では落雷の危険性があるという。一旦外した風車のパーツを再び取り付け、待避。これはスケジュールに遅れを生じさせてしまう。雲の様子を見て、なんとか今日中にプロペラを落としたいという中島さんは再チャレンジするという。巨大クレーンでコ゚ンドラを釣り上げ、プロペラにロープを通す。高所作業員の中村さんがフックでロープを固定、重心を確認しボルトを外していく。クレーンで荷重を合わせボルトを抜きやすくしていく。最後の1本を外し、プロペラ部分を外すことに成功。