グローバルサウスの国々は国際社会で存在感を高めており覇権主義的な動きを強める中国やウクライナ侵攻を続けるロシアを念頭に西側陣営も取り込みを図っている。石破総理としても、こうした国々との連携を一層強化したい考えで、これまで日本が続けてきた経済協力などをテコに関係性の構築を目指している。また、石破総理はAPECの期間中に就任後初めて中国の習近平国家主席と会談する見通し。中国政府による日本産水産物の輸入禁止措置など日中両国が抱える問題をめぐり中国側から前向きな対応を引き出せるかが焦点。石破総理はこのほか、米国・バイデン大統領や韓国・尹錫悦大統領との会談にも臨む予定。米国や韓国とはトランプ氏の大統領就任を見据え緊密な協力関係の維持を改めて確認する見通しで石破総理としては衆院選で大敗し、政権基盤が揺らぐ中、外交で成果を上げ、実績をアピールしたい考え。