米国のトランプ大統領は政策の大幅な転換だけでなく人事の刷新にも着手し、2期目の政権運営を本格化させている。トランプ大統領は就任初日の20日、地球温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」から離脱する大統領令に署名したほか、政府機関に対し、人種や宗教、性的嗜好などにとらわれず多様な人たちを積極的に採用することを求める政策を撤回するなど幅広い分野でバイデン前政権の政策を大きく転換させている。さらにトランプ大統領は21日SNSで、新政権の方針と一致しない政府職員らを解任すると明らかにした。CNNテレビなどは「沿岸警備隊トップ・フェーガン長官が人材の多様性などを促す政策を過度に進めたことなどを理由に解任された」と伝えている。