明後日行われるラグビーの年間王者を決めるリーグワンのプレーオフ決勝で、稲垣啓太選手や松田力也選手を擁する埼玉パナソニックワイルドナイツと、リーチマイケル選手がキャプテンを務める東芝ブレイブルーパス東京が頂点を争う。この試合で注目なのが、埼玉パナソニックワイルドナイツに所属する“W杯4大会出場など日本ラグビー界を牽引してきたレジェンド”・堀江翔太選手。堀江選手は、去年12月「今シーズンをもってラグビーを引退しようと思っています」と現役引退を発表。明後日のプレーオフ決勝が、堀江選手の現役ラストマッチとなる。チームメートの坂手淳史選手は「寂しいですね。欠かせない存在だった。唯一無二」、松田力也選手は「しっかり堀江さんを勝たせて、泣いてもらえるまで頑張りたい」と、後輩選手からも慕われる堀江選手。その理由について「ベテランとして、年齢もそうですし、代表・キャプテン、いろんな経歴で僕の発言にすごく重みが出てきた。僕の発言が合っているかどうか分からないに、みんな『うん』ってうなずく。どんな言葉でも。それを思わせたくないので、もう何も声かけない。全部、引っ張ってやっちゃうと判断能力がすごく下がる」と話す。グラウンドに出たら、自らの判断が大切になるラグビー。強豪チームに勝つために、後輩たちには自ら考えるように見守ってきた堀江選手。もう一つ大事にしていることについて、堀江選手は「全員、年齢1個下。僕の中では全員、年齢1個下だから聞きたいように聞いたらいいし、変に心配もしない。全然調子いいのに『大丈夫か?』って心配して言ったのに、『俺、大丈夫じゃないかもしれない』と思われて、逆にプレッシャーになる」と話す。20代の選手たちも多い中、38歳の堀江選手は“後輩はみんな、年齢1個下”と思って接している。水卜麻美アナウンサーは「1個下って上下関係はあるけど、勉強になりました」とコメント。堀江選手は「最後のプレーオフになりますけど、チームに貢献できるようなことがしたい。フッカー(スクラムで最前列中央を務める選手)なので地味なプレーがすごく多いが、チームに貢献するプレーを率先してやっていきたい」と語った。リーグワン決勝は、あさって午後3時から日本テレビ系で生中継。