パリ協定を離脱したトランプ政権はBRICSに対する警戒感も示している。ルーラ政権としてはトランプ政権と今後どう向き合うつもりなのか。対話により解決策を見つけたいとしているが、埋めがたい溝もうかがえる。ルーラ大統領はトランプ政権が打ち出す関税措置などを批判。気候変動をはじめとする地球規模の課題をめぐり、トランプ大統領との間で考え方も世界観も異なるのが実際のところ。ルーラ大統領はトランプ政権が批判するBRICSについて反欧米ではないと強調し、BRICSのメンバーの中国やロシアだけでなく、欧米とも良い関係を築きたいとの意向を示している。日本とも国連の安保理改革といった共通の課題を通じて連携を強化したい考え。