白金台の新しい邸宅を建てるために設計は権藤要吉ら、宮内省内匠寮の技師たち。朝香宮夫妻の強い要望でアンリ・ラパンが内装を手掛けることに。デザインした2階は家具や絨毯もラパンの手によるもの。アール・デコ様式となったが、アンリ・ラパンもルネ・ラリックも日本に来たことはなく、やり取りはすべて船便。片道40日のやり取りをこなしたという。日仏合作を象徴するのが次室。鮮やかな朱色の壁は、大理石を砕いて作った人造大理石で、プラチナ箔を練り込んでいる。
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