田中貴金属工業・加藤英一郎さん。小学生時代、テレビに登場する宝物・小判を見て「自分も金を持ってみたい!」と夢見る。中学時代、田中貴金属にて自分のお年玉で金を購入。大学時代、田中貴金属にて純金積立を開始。1990年(22歳)、田中貴金属に入社。1986年~2011年頃まで金よりプラチナの方が高値だった。上昇し続ける金の価格。今年7月には過去最高値1gあたり13879円を記録。金の価格が上がっている理由1:埋蔵量が限られている。地球上にある金の量はプール5.5杯分程度。既に掘られている金の量はプール4.5杯分程度。掘られていないのは1杯ちょっと(約6万トン)。理由2:国際的な需要の増加。近年、新興国の間では自国の通貨よりも金を国の資産として持とうという動きが活発化。理由3:国際情勢の不安定さ。「金貨1枚の金額は初任給とほぼ一緒」と言われる。価値が安定しているのが金の魅力。金の採掘量は年間3000トン。市場規模は小さい。そのため値段が上がっていく。2023年国別の産出量ランキング(U.S. Geological Survey)を紹介。1位:中国、2位:オーストラリア、9位:南アフリカなど。いい鉱脈は掘り尽くされ、残りの鉱脈はコストがかかる。金の採掘は世界で約90か国。我が国では、今年7月、世界遺産に登録された新潟の佐渡金山が有名だが、今でも現役で金を採掘中の鉱山がある。