土性さんは昨年引退され現在は地元の三重県・松阪市役所に勤務され、教育委員会事務局スポーツ課でスポーツを通じたまちづくりなどを行われている。文田選手は40年ぶりのグレコローマン金メダルとなった。反り投げが得意。2021年の東京オリンピックは銀メダルで悔しさをにじませていた。今回の結果について「ずっと横で奥さんが支えてくれて娘が生まれて娘のためにもという気持ちも出てきた」という。「グレコローマン」は上半身だけで下半身の攻撃は許されていない。海外の選手は力が強くバネもあるので、パワーの部分で勝つことが難しい。第1回戦はキューバの選手を相手に11-1で圧勝。準々決勝はイランの選手相手に9-0で圧勝した。準決勝は昨年の世界選手権で敗れた相手だったが4-3で接戦を制した。決勝は中国の選手を相手に4-1で勝利。1回戦と準々決勝は「テクニカルスペリオリティー(8点差がついた時点で試合終了)」で圧勝だった。土性さんによると勝利のポイントとして、準決勝は相手が前に出てきたタイミングでの反り投げ。決勝は「体の柔らかさ」を生かした守りだった。文田選手は「にゃんこレスラー」という異名もある。無類の猫好きでプレースタイルも猫のようにすばしっこい。休日の癒やしは猫カフェ通い。日本でお留守番中の飼い猫2匹をイメージしたソックスを着用していた。スポーツニッポンの取材に対し「左右で違うんです。こっち(左)が「わさび」でこっちが「しょうが」です」と説明していた、などと伝えた。