台風が頻繁に襲う森、年間降水量は3000ミリに達する。厳しい環境を生き抜いてきた希少な動植物が住んでいる。家は低く、木々隠れるように造られている。サーフショップを経営している奄美生まれの碇山勇生さんは、奄美伝統の素潜りで魚を捕まえる。この日は体重20キロのロウニンアジを捕ることに成功した。自然からの恵みは分け合うのが習わし。
碇山さんは全国にその名を知られたプロサーファーでもあり春から秋の台風シーズンに奄美には力強い波が押し寄せる。春先から異常な暑さが続いた今年、グアム近海で台風2号が発生。奄美でも台風襲来に備え対策が進められた。碇山さんは台風で発生した“大波ビラ”に挑む。激流により位置取りを狂わされた碇山さんはバレルに入ろうと試みるも失敗。25歳の時にプロサーファーとしてデビューしたが、賞金はほとんど稼げずバイト生活で生計を立てていたことを明かす。大波を乗りこなすため碇山さんは相撲にも取り組んできた。大波ビラが再び姿を現すと碇山さんは沖を目指し、その懐に少しだけ入ることを許された。
奄美では島の安全を願い年に幾度も海の彼方に祈りを捧げる。台風を龍の化身と捉え、その脅威を語り継いできた。台風6号は速度を落とし奄美に接近し長期間居座り、台風の影響は10日間に及んだ。写真家・常田守さんは台風の爪痕を感じながら森を散策。アマミイシカワガエルやオキナワハクセンシオマネキの生態を観察した。折れたサンゴの一部は潮で流された先で再生。台風による破壊をきっかけに生息範囲を広めていく。魚たちも台風の恵みを糧にしている。
イソマグロを追い続ける碇山さん。台風が過ぎ去った大潮の日、仲間の漁師たちと武運崎を目指す。碇山さんは水面下30メートル、息の続くギリギリまで潜るとイソマグロの群れを発見した。サメが寄ってくる危険な状況の中およそ3分半、命と命のやり取りが終わった。この島には龍が出る。奄美の人々は台風の災いも恵みも受け止めて生きる。
碇山さんは全国にその名を知られたプロサーファーでもあり春から秋の台風シーズンに奄美には力強い波が押し寄せる。春先から異常な暑さが続いた今年、グアム近海で台風2号が発生。奄美でも台風襲来に備え対策が進められた。碇山さんは台風で発生した“大波ビラ”に挑む。激流により位置取りを狂わされた碇山さんはバレルに入ろうと試みるも失敗。25歳の時にプロサーファーとしてデビューしたが、賞金はほとんど稼げずバイト生活で生計を立てていたことを明かす。大波を乗りこなすため碇山さんは相撲にも取り組んできた。大波ビラが再び姿を現すと碇山さんは沖を目指し、その懐に少しだけ入ることを許された。
奄美では島の安全を願い年に幾度も海の彼方に祈りを捧げる。台風を龍の化身と捉え、その脅威を語り継いできた。台風6号は速度を落とし奄美に接近し長期間居座り、台風の影響は10日間に及んだ。写真家・常田守さんは台風の爪痕を感じながら森を散策。アマミイシカワガエルやオキナワハクセンシオマネキの生態を観察した。折れたサンゴの一部は潮で流された先で再生。台風による破壊をきっかけに生息範囲を広めていく。魚たちも台風の恵みを糧にしている。
イソマグロを追い続ける碇山さん。台風が過ぎ去った大潮の日、仲間の漁師たちと武運崎を目指す。碇山さんは水面下30メートル、息の続くギリギリまで潜るとイソマグロの群れを発見した。サメが寄ってくる危険な状況の中およそ3分半、命と命のやり取りが終わった。この島には龍が出る。奄美の人々は台風の災いも恵みも受け止めて生きる。