先月29日、福岡県立東鷹高校2年の二橋真音衣さん(17)を取材。先天性の脳性まひのため、右半身に軽度のまひがある。生徒会の活動などに熱心に取り組む。放課後向かった先は壁を登るボルダリングの施設、K−WALL。真音衣さんは高校1年の時に家族からの勧めで、障害者のクライミング競技「パラクライミング」を始めた。競技を始めてからわずか1年足らずで日本選手権で優勝、今年3月には日本代表に選ばれた。福岡県内には、競技用の15メートルの高さの壁がある施設が少なく、真音衣さんは週3回、嘉麻市のボルダリング施設に通っている。現在は大会で知り合った大阪のトレーナーからSNSやビデオ通話で指導を受けている。一緒にクライミングの練習をする双子の姉、二橋天花さん(17)はアーチェリーをしていた小学生の頃から同じ競技に打ち込んでいてお互いの存在が原動力になっているという。パラクライミング日本代表・二橋真音衣さんは「ボルダリングではライバルみたいな。やるからには負けたくない」、天花さんは「(私は)すぐ諦めちゃうとかマイナスのことを思いがちだが、そういうことを言わずに練習とかもずっと励んで努力しているところが尊敬できるところ」と話した。パラクライミングは、4年後に開催されるロスパラリンピックの追加競技に選ばれた。真音衣は「パラリンピックに出られるなら出て1位を取りたいと思っている」と話した。