国際的な制裁下にあるロシアだが、西側からの一部の輸入品がそれをすり抜けている。映画「バービー」について、クレムリン寄りの政治家は米国の生活様式の広告だと非難。今当局は国民により外国的な娯楽を提供することを強めている。ロシアの主導者たちは、「西側がロシアを不安定にしている」「ロシアの分割を企んでいる」と非難。映画「バービー」がハリウッドによる制裁にも関わらずモスクワにやってきた。だがこれは海賊版だという。文化省は、伝統的なロシアの価値観にそぐわないと批判。この2人はバービー人形をロシアの幼稚園で禁止したがっている。映画については、あまりにも現実離れしているので、今ロシアが世界にもたらしたいものとは思わないという。ロシアの権力者からよく聞くことで、ウクライナに侵攻したのはロシアなのに、侵略者はロシアではなく米・NATO・西側がロシアを脅かしていると主張する。そして、こうした脅威があると言って国民を結束させ愛国心を煽ろうとしている。映画「バービー」について街の人は、「今は士気を高める愛国的なロシア的な映画がいる」「芸術は普遍的なもの。もっと教養ある社交的な人間になるには外国の映画を観ないといけない」などといった意見がある。