佳子さまは「ブラジルでお会いした方々とブラジルでの出来事はこれからもずっと心に残り続けると思っている」と述べた。日本とブラジルが外交関係を結んでから130周年、秋篠宮家の次女である佳子さまがブラジルを訪問されている。佳子さまが訪問された都市のマリンガは、日本人の移住者によってコーヒー栽培が進められた地域。ブラジルへの移住は日本の国策として1908年から始まり、戦後も1993年まで続き、25万人以上が移住。皇室解説者の山下晋司は、上皇上皇后両陛下は国策で移民をして苦労してこられた方々に対し非常に心を寄せてこられたと指摘。ブラジル各地に入植した日系人の家には昭和天皇ご夫妻の肖像が飾られていたという。日系人にとっても皇室への思いは心のよりどころだった。その後日系の人々はブラジル社会の中で確かな礎を築いていった。上皇さまが皇太子だった1978年のご訪問では、移民開始から70年を祝う式典が行われ、スタジアムには9万人もの日系人が集まった。山下によると、今の天皇陛下、秋篠宮さま、黒田清子さん(当時の紀宮さま)の3人とも、最初の公式のご訪問の国はブラジル。佳子さまは日系の人々が多く住む都市へと1日で数百キロに及ぶ移動になることもあった。公式行事では、時には和装で公務を務められた。