イギリスを公式訪問中の天皇皇后両陛下。イギリス王室の礼拝堂「聖ジョージ礼拝堂」に眠るエリザベス女王との思い出も数え切れない。即位後の再会は叶わなかったが、墓に花を手向け「心からのお礼の気持ちで参拝をさせていただいた」と語られた。そして今日、陛下が雅子さまとともに訪れるのが、思い出の地・オックスフォード。雅子さまは外務省時代、オックスフォード大のベイリオル・コレッジに留学。陛下も2年間、マートン・コレッジに留学されていた。当時、陛下の身辺警護に当たったロジャー・ベーコンさんは、元ロンドン警視庁の警察官で亡くなる前JNNのインタビューに語っていた。大学近くのパブで陛下は、日本で一般的なラガーではなく、ビターと呼ばれるイギリスの典型的なビールを楽しまれていたという。陛下の求めに応じ「ヒロ」と呼んでいたと明かすベーコン。警護の他にも、史料探しを手伝ったり、身の回りのことを手ほどきしたり。陛下は彼らへの感謝を添えて著書に綴られている。それから約40年、実は今回の訪問で、陛下はベーコンの妻ともプライベートな場で面会を果たされた。陛下は著書で複雑な思いも明かされている。1993年、陛下は雅子さまと結婚。2019年には第126代天皇に即位された。今回、留学生ではなく国賓として再びイギリスを訪れた陛下は「今回の私たち2人の国賓としての訪問が、今後の日本・イギリス両国の友好親善に貢献することを心から願っている」など思いを述べられた。間もなく両陛下はオックスフォードへ向かわれる。