イタリア・ローマのタクシー運転手、ピエトロさん・63歳を取材した。これまでにたくさんの人を乗せ、たくさんの人の人生に触れてきたという。自分から身の上話をしてくれる人も多く、教会でざんげを聞く神父のような気持ちを味わってきたと述べた。生涯現役でタクシーを運転したいといい、死ぬ日がわかっていたら3日前まで運転手でいたいと答えた。最後の3日間は家族と過ごす日にとっておくと決めており、父親を自分が看取ったが父は家族に直接感謝の言葉を述べられなかった、自分は家族に直接話したいと答えた。運転手は幼い頃育った家の建物を見せてくれ、自分が育った同じ部屋で自分が父と母を看取ることになったと述べた。