今年7月の「ワシントン・ポスト」紙の記事に、「わずか1日30分の“ジャパニーズウォーキング”健康維持に期待」という記事が掲載され、「この歩行法は睡眠の質、認知機能、うつ病にも効果がある」と紹介された。さらに海外のSNSでは、“ジャパニーズウォーキング”を紹介する動画が数多く投稿されていた。ジャパニーズウォーキングの研究チームを率いる信州大学スポーツ医科学の増木静江教授は、「開発されたのは20年近く前」などと語った。日本の海外向け医療番組で紹介されたことで、今年一躍注目を浴びたという。当時研究チームが目指したのは、定説となっていた1日1万歩の健康効果の実証だった。しかし1日1万歩では体力が上がらず、生活習慣病指標もほとんど改善しなかったという。その後の研究で明らかになったのは、定説を覆す“健康にいい歩き方”だった。