米国の航空機メーカー・ボーイングは労働組合との賃上げ交渉がこじれ組合がストライキに突入して13日で1か月となる。航空機の製造が滞り、財務の悪化から会社の格付けが引き下げられるおそれも出ている。ストライキの対象となっている工場では777や767、737MAXの製造に影響が出ている。ロイター通信はストライキの影響で一日当たり1億ドル以上、日本円で149億円余りの売り上げの減少につながるとのアナリストの分析を伝えている。大手格付け会社S&Pグローバルレーティングは巨額の資金が流出するおそれがあるとして今月8日にボーイングの格付けの引き下げを検討していることを明らかにした。会社は財務基盤の改善に向けた取り組みを急いでいるとみられる。