アメリカのトランプ大統領は4日、施政方針演説でウクライナのゼレンスキー大統領から和平交渉の準備はできているとする手紙を受け取ったことを明らかにした。トランプ氏はゼレンスキー氏からの手紙に「ウクライナはできるだけ早く交渉のテーブルにつく準備ができている。鉱物資源と安全保障に関する協定について、いつでも署名する準備ができている」と書かれていたと明らかにした。そのうえで、戦争を終わらせるためロシア、ウクライナ双方と話し合う必要があると改めて強調した。演説はアメリカンドリームの再生がテーマで、イーロン・マスク氏によるコスト削減策を称賛したほか、「人類を宇宙へと導き、火星やさらにその遥かかなたにアメリカ国旗を立てるつもりだ」などと宣言した。議場は共和党議員による「USAコール」で湧く一方、一部の民主党議員が抗議を行い、演説が中断するなどの混乱もあった。