こうした中中国による禁輸の影響を少しでも抑えようと新たな動きが始まっている。ワタミでは11日から日本の漁業応援キャンペーンとし国内の水産物を使ったメニューを提供する。今回は北海道産ホタテのカルパッチョなどをミライザカ・鳥メロの116店舗で提供する。ワタミ社長は新メニューの背景に取引先の水産業者の相談があったという。また今回の中国の対応でワタミ自身も打撃を受けたという。ワタミは香港で日本食レストランなど22店舗を運営している。しかし風評被害などで予約キャンセルが相次ぎ売上高は1年前と比べ約15%減少したという。社長は「シンガポールに拠点を移さざるを得ない」などと話した。一方ミールキット販売を手掛けるヨシケイ開発は年末年始に向けた商品として売り出すのが北海道産ホタテとイクラでおせち用の商品として販売予定だという。今後も通常販売を検討している。一方懸念しているのが魚の切り身の仕入れ。サバなどの一部は日本で水揚げ後中国の工場で加工するが禁輸措置で加工が中断されている。今後はタイやベトナムでの加工を増やすことを検討しているという。