香川県丸亀市「今治造船」を取材。儲かり船を造ってる工場へ。今治造船は貨物や車などを運ぶでかい船を造るのが得意。超巨大コンテナ船「ワンインフィニティ」は積載コンテナ数24000個。実は今、世界の貿易量が増えているため荷物を一度にたくさん運べる巨大船が世界的に大注目。今治造船は巨大船を日本一たくさん造ってる会社。その数は年間造船数70隻以上。巨大船を造るノウハウを見せてもらう。まず見せてもらうのは第一工場へ。大きな鉄板に水をかけながらバーナーで炙る人が。ここはぎょう鉄を行う工場。ぎょう鉄とは巨大船の外側の鉄板を曲げる作業。焼いて柔らかくして、内側だけ少し縮こませ、少しずつ鉄板を曲げていく。1枚の鉄板を曲げる期間は2日間。船の外壁は複雑に曲がっていて、複雑な曲線を作り出すのは機械では難しい。しかも熱を熱しすぎると穴が空いてしまうし、曲がりすぎると元も戻せない一発勝負。鉄板を少し曲げては木型を並べて約1mごとにチェックしながら曲げていく。続いて案内されたのは3号ドック。ドックは船を建設するための大きな溝。ここでは全長36mのコンテナ船を建造中。ブロックを釣り上げてくっつけるゴライアスクレーン。巨大船は工場で船を大きな「ブロック」ごとに分けて製造。それをドッグに運んでブロックを積み木のように組み合わせて巨大船を造る。今回はブロックをコンテナ船にくっつける作業。ブロックを下ろす作業が一番難しいという。ピッタリ載せなきゃいけず、ぶつけちゃダメで1センチのズレもダメ。それをクレーンに超的確な指示をしなきゃいけない。最後にブロックを溶接して完了。巨大コンテナ船を約2ヶ月で完成させるという。