円安で海外に働きに行くワーキングホリデーの日本人が増える中、オーストラリアで炊き出しに日本人の若者が並んでいる。ワーキングホリデー制度で人気の渡航先は過去最多のビザ発給数となっているオーストラリアの最低賃金は日本の平均の2倍以上となる約2300円。英語力の差で仕事を見つけるのが難しいという。今年2月時点でオーストラリアの賃貸空き室率は1%。そもそも少ないうえに英語での契約が難しい。3LDKのマンションで12人と共同生活を送っていた女性。ワーホリ歴10か月・北山楓太さんは英語がわからなくても働きやすい農場で働き始めたが歩合制だったので1日8時間、10時間働いても3000円だったという。今年5月に骨折してしまい無職に。そこで参加したのが無料で渡してくれる「フードバンク」。現地で行われている炊き出しだった。ボランティア団体が貧困向けの食料を配布していて、そこにやって来る日本人が急増しているという。