ウクライナ支援が焦点となる日本時間の今夜はじまるミュンヘン安保会議に各国の代表が集まっている。ゼレンスキー大統領はショルツ首相やマクロン大統領と会談した後、ミュンヘン安保会議にも出席する予定である。ウクライナではロシアへの反転攻勢が進んでい ない。アウディーイウカに4カ月前からロシア軍が街を取り囲むかのように攻撃していて掌握されそうになっている。アウディーイウカはドネツク州全域の掌握をねらうロシア軍への最前線の防衛拠点である。去年8月から10月に発表された新たな支援学は前年同時期比の約9割減少している。最大の支援国アメリカではウクライナ支援盛り込む緊急予算案が暗礁にのりあげている。欧米からの新たな支援がなければ来月までしか防空能力を維持できないと伝えられている。ゼレンスキー大統領はミュンヘン安保会議で支援継続を訴えるとみられ17日に演説を行うと見られている。
アメリカの元中ウクライナ大使は追加支援がないと世界の安全保障に影響を与えるおそれがあると指摘している。会議は間もなく始まる。会議はウクライナの置かれた状況を共有し危機感をもって結束し支援の継続を確認できるかが焦点である。アメリカでは追加支援の緊急予算の見通しが立っておらず、秋の大統領選挙でのトランプ氏の存在が情勢を一層不透明にしている。NATOについて負担金を払わなければアメリカは防衛しないと発言し波紋を広げているからだ。ウクライナに対して各国はどう支援するのか、重要な局面を迎えている。