地球温暖化の原因となる二酸化炭素など主な温室効果ガスの世界の平均濃度が、去年17年連続で過去最高を更新したことが分かった。大気中に含まれる主な温室効果ガスには、二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素がある。日本の気象庁は、これらの濃度の世界各地の観測データを収集・解析している。昨日公表された去年の結果の紹介。二酸化炭素は日本の江戸時代の頃と比べ、およそ1.5倍に増えている。メタンは前の年と比べて11ppb増えたほか、一酸化二窒素は前の年と比べて1.1ppb増えた。いずれもこれまでで最も高く、17年連続で過去最高を更新している。こうした状況についてWMO(世界気象機関)は強い危機感を示している。このままのペースで温室効果ガスの排出が進めば気候変動が加速し、永久凍土の融解など、人類の制御が難しい状況になるおそれもあるとしている。このままでは世界の平均気温は今世紀末までに最大で3.1度上昇するという見通しも発表していて、温暖化を防ぐためにこれまで以上の対策が求められている。