スーパーに並ぶ新米。仕入れ値は昨年より上がっているという。コメ平均価格は備蓄米放出で一度下がっていたが、その後再び値上がりし最新の1週間では4155円に。この1週間の値上がり幅は集計開始以降最大。なぜ価格高騰が止まらないのか。理由の1つは、JAが農家に支払う概算金。概算金はJAがコメを集荷する前に設定するもので、この金額をもとに流通価格が決まる。この概算金が今年は全国的に高くなっているのだ。専門家は、「コメの集荷競争が激化しているから概算金も上がっている」「コメ価格高騰の背景としては、猛暑と水不足でコメが思ったよりとれないのではという危惧」などと指摘。東京ドーム32個分の土地でコメを作る染谷さんは、ゲリラ雷雨の影響で稲が倒れたと話す。稲が倒れることは倒伏と呼ばれ、収穫作業が困難になるだけでなく収穫量や品質の低下を招く。収穫量が低下すると流通量が減り、価格高騰に繋がる可能性も。染谷さんは「コメは主食であって、価格は安定していた方が良いのかなと思う」などと話した。農水省は今年生産されるコメは去年より大幅に増えると見込んでいて、小泉大臣はコメは足りているという認識を崩していない。