能登半島地震で被災した乗務員が当時の経験を伝えるのと鉄道の語り部観光列車の運行が4月から始まるのを前に県や自治体の関係者を対象に試乗会が開かれた。今日行われた試乗会では、七尾駅から穴水駅まで語り部観光列車が運行され、能登地方の自治体のトップや馳知事が乗車した。能登半島地震の際、乗務員として勤務していた宮下左文さんが語り部を務め、列車が出発すると今も倒壊した住宅や、傾いた電柱が見える車窓の様子や地震直後の沿線の状況について説明した。能登中島駅に近づくと、当時列車は停車中だったというが、地震で大きく揺れて立っていられなかったことなどを振り返った。語り部観光列車は、4月6日~土日祝日に1日3往復運航され、1か月前から電話などで予約を受け付けるという。