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「三まいのおふだ」 のテレビ露出情報

図書館にやすらぎを見出してきた又吉直樹は20年にリニューアルした杉並区立中央図書館を訪問し、同館のヘビーユーザーだという歌人の上坂あゆ美さんと対面した。上坂さんは返却された本が置かれた棚をチェックし、本のジャンルからどんな人が利用しているのか想像するという。また、テラス席も備え、又吉は「公園とかで読んだりするのが好きなんで、外は好きですね」と語った。上坂さんはこの図書館でオススメの場所に案内。中高生のために設えられた一室で、学校や自宅を除いたサードプレイスと言える。又吉は10代を振り返り、サードプレイスは図書館や公園だったという。
上坂さんは「人生はこんなもんだよ 眉毛すら自由に剃れない星でぼくらは」を詠んだ。中学時代、眉毛を剃っただけで叱責されたという。続いて、2人は図書館の司書である寺崎輝明氏に「今まで印象に残っている、利用者からの相談は?」と質問。寺崎氏は「大量発生している虫の死骸を持ってきて、何の種類?」と言われたことがあり、スコットカメムシに行き着いたという。さらに又吉は敬愛する太宰治の怖かったもののリサーチを依頼。寺崎氏は「地獄絵図、暗闇、人の目、父親、人間と思われる」と話し、参考にした文献を紹介した。杉並区立中央図書館の蔵書量は70万にのぼり、「人間失格」、「斜陽」の初版本、井伏鱒二の「黒い雨」、「引越やつれ」もある。太宰、井伏鱒二、与謝野晶子、小林多喜二らは杉並区に暮らしていたことがあった。
職員である鈴木氏の案内で、又吉直樹、上坂さんは6万冊の書籍が保管された書庫を訪れた。地域の学校や読書グループなど、5名以上の団体であれば、2ヶ月間で100冊まで借りることができるといい、紙芝居が好評だという。最後に上坂さんは杉並区立中央図書館に捧げる短歌「めくるめく ページと音に包まれる 冬の図書館 祝福めいて」を詠んだ。

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