西日本豪雨から5年。岡山県倉敷市真備町では追悼式典が行われた。追悼式には遺族などおよそ210人が参列した。平成30年の西日本豪雨で倉敷市では、地区の3分の1近くが浸水した真備町を中心に災害関連死を含めて75人が亡くなった。伊東市長は「お亡くなりになられた方々に心より哀悼の誠をささげる。人と地域の復興はコロナの影響で遅れていたが、町の賑わいも戻りつつある。災害に強いまちづくりを進めて、復興と進展に取り組む」と話した。また、遺族を代表して三丸幸三さんが哀悼の言葉を述べた。三丸さんは「雨が激しくなるにつれ、実家に1人で暮らす母のことが気にかかり、夜の8時頃に電話をかけた。その時は”雨は降ってないから大丈夫”と言っていたが、翌日のニュースで言葉を失った。高齢者への早めの避難誘導や逃げ遅れをなくす体制を整備することの重要性が母への弔いになる」と話した。そして、1人1人祭壇に花を手向けて亡くなった人たちを追悼した。