新たな顧客獲得のためほかのメガバンクも動いている。三井住友フィナンシャルグループは5月、渋谷駅近くにスターバックスコーヒーを併設した店舗を開き若者に対してコーヒーを飲むついでの口座開設を促しているよう。みずほ銀行は2月、10年ぶりの新規出店として個人の口座開設に特化した店舗を池袋にオープン。口座開設にかかる時間は従来に比べ半分で済むという。各社、あの手この手で新規口座の獲得を目指しているがそもそも預金金利の上昇で私たち預金者はどのくらい得をするのか。0.5%に預金金利を引き上げた東京スター銀行で見てみると、100万円を預金した場合、以前の金利0.1%の場合では10年後には単純計算で101万45円になった。しかし金利が0.5%に上がると10年後には105万1140円になり、4万円ほど増えることになる。このように預金がすれば利子がつくという時代が始まりつつあるようにも見えるが、一方で8月の消費者物価指数はわずか1年前の比較だが2.8%も上昇している。こうした物価高が続く中では預金しておけば安泰とは全くいえない状況で貯蓄から投資への流れは今後も続くとみられる。