熱戦が繰り広げられた夏の甲子園決勝、慶応が107年ぶりに優勝した。試合前、それぞれの地元でも応援に熱が入っていて、慶応高校がある神奈川県・日吉では街中が応援ムードにわき、キャンパス内のお店には約200人の応援客が詰め掛けていた。また史上7校目の大会連覇を狙う仙台育英は校内に設置されたパブリックビューイング会場に多くの生徒が集まり声援を送った。試合は初回、慶応の丸田湊斗選手の先頭打者ホームランで先制、2回にも丸田選手がタイムリーヒットを放つなどリードを3点に広げた。3回ウラ、慶応のピッチャーの暴投で仙台育英は1点差に詰め寄った。5回表、慶応がさらなる猛攻をみせ一挙5得点をあげ引き離した。この慶応の勢いに地元商店街では優勝セールの準備を始める店もあった。また仙台育英の地元、宮城では逆転を信じて応援する人たちの姿があった。慶応が107年ぶりに夏の甲子園を制し頂点に立った仙台育英の2連覇はならなかったがパブリックビューイングの会場からは拍手が起こった。慶応8-2仙台育英。試合後、慶応・森林監督は「高校野球の新しい姿につながるような勝利だったんじゃないか」などと話し、仙台育英・須江監督は「人生は敗者復活戦だと思っているので素晴らしい経験を得ました」などと話した。慶応の最寄り駅では号外が配られ駅の電光掲示板には優勝を祝うメッセージが流れ、仙台の人達からは選手の健闘を称える声が聞かれた。次男が慶応のベンチメンバーだった清原和博さんや岩田剛典さんなど、SNSでは慶応にさまざまなコメントが寄せられた。