あすで2週間となる埼玉県八潮市で起きた道路陥没。現場では安否不明になった男性の手がかりはつかめず安全性も保てないと判断し今後、穴の中での捜索は行わないことになった。一方で下水道管に流れ込む汚水の量を減らすため排水量を減らす呼びかけは続いていて住民の生活を支える動きが出ている。八潮市のメーカーが用意したのは使い捨ての紙皿。12の市と町に排水量を減らすよう求められていることを受けて食器の洗い物で水を使わずに済むようにと1万枚余りを八潮市に寄付することにした。水を減らす努力が続く一方で捜索は難航している。捜索の妨げになっていた大型の管の撤去がおととい完了し穴の中の捜索は再開された。しかし崩落のおそれがあることから捜索は中断された。消防は今後、下水道管の中に入るなど複数の捜索方法について検討することにしている。一方、現場周辺では固定電話が利用できない状態が続いている地域があったがきのう夕方、すべて復旧したという。道路陥没を受けて下水道管の点検をする動きが広がっている。神奈川県藤沢市ではレーダーを搭載した特殊な車両を使って陥没につながる空洞がないか緊急点検を行った。空洞が見つかった場合は下水道管にカメラを入れてさらに詳しく調べることにしている。