半世紀ぶりに三宅島に来た男性はガイドの案内でやって来たのは噴火の爪痕を後世に伝える火山体験遊歩道。1983年の噴火では高さ100m以上に噴き出た溶岩が発生からわずか2時間後に集落の一部をのみ込んだ。旧阿古中学校の校舎がせき止めた溶岩流が今も広範囲に残っている。その上に2007年に遊歩道が完成。校舎の前で足を止めた男性は「約50年前に盆踊りに参加した」と話した。友人たちと何度も訪れた青春の地を一目見たいと50年ぶりにやって来たという。思わず言葉を失う男性にネイチャーガイド・菊地ひとみさんは「毎日災害におびえていたら住めない。ここではみなさん覚悟して。火山にはかえられない美しさ、火山が作った絶景がある」と話した。火山があったからこそ生まれた三宅島の絶景の数々はきょうも観光客を魅了している。
