40年前、京浜急行電鉄を利用していた寒川一氏は通勤地獄から逃れたいと願っていた。入社2年目の夏、横浜駅から東京に向かおうとしていると、反対ホームでは海に向かう列車を人々が待っていた。寒川氏は普段の電車ではなく、反対ホームの電車に思わず乗車。罪悪感を覚えたが、乗客が少なくなるとともに、都心から離れるにつれて、気分が良くなってきたという。海にたどり着いた頃には「会社なんて・・・」という心境だった。翌朝、寒川氏はいつもより早い電車に乗り出勤すると、電話一本もしなかったことでこっぴどく叱責された。「どこに行っていたのか？」と訊かれると、寒川氏は「海です」と正直に答えた。すると、上司は「連絡してからサボるようにしろ」と指摘し、寒川氏は仕事に取り組みながら気分転換を取り入れた。現在、キャンプに必要なノウハウをレクチャーしている。その中に海辺で焚き火を観ながら、コーヒーを楽しんで貰うプログラムもある。
住所： 神奈川県三浦市初声町下宮田495