今回の風景の主役は、長野県木島平村にある元トマト加工工場。昭和50年（1975年）に建築され、平成22年（2010年）に工場再編により閉鎖。そして2015年、広い敷地と建物を有効活用しようと、スターパイロッツの建築士・三浦丈典さんによって「道の駅 FARMUS木島平」に生まれ変わったビニールハウスをモチーフに作られた半透明の白い鉄骨の小屋は、工場に刺さるように作られ、壁の補強と明り取りの役割を兼ねている。これによってグッドデザイン賞を受賞。その奥は工場の広さを生かしたマルシェ・ホール。イベントスペースとして使用されている。白い小屋は全部で5か所。窓が少なくて暗かった元工場に光や風が入り込んで、人々が集まる空間となった。