千葉県市川市はスポーツや海の自然に親しんでもらう場を設けようと東京湾に面した埋め立て地に市民プールや人工干潟などを新たに整備する方針を決めた。施設の整備が行われるのはJR京葉線市川塩浜駅近くにある3.8ヘクタールの敷地とその周辺の海の浅瀬。市によると現在、市内の別の場所にある市民プールを移転させ、サーフィンも楽しめるよう波を作る機能も設ける。また浅瀬には砂を入れて広さ5000平方メートルの人工の干潟を整備し、訪れた人たちがスポーツや海の自然環境に親しむことができる施設とする方針だ。一方、人工の干潟が整備されるのは渡り鳥の飛来地として知られる三番瀬という海域の一部で、一部の市民団体からは浅瀬に息づく多様な生物の死滅につながるなどとして反対の声も出ている。市川市は市民プールの建設や運営を担う民間事業者を今年度中に選定し、干潟の整備は来年度、本格的な工事を行うことにしている。
住所: 千葉県