- 出演者
- 寺門亜衣子 江原啓一郎 片山美紀 黒田菜月
オープニング映像。
東京・中央区の湾岸部にある晴海フラッグは都が520億円をかけて土地を整備したところにできた東京オリンピックの選手村を改修したマンション群。主にファミリー向けに17棟の分譲マンションが完成しことし1月から入居が始まっている。これまでの取材で法人が一部の部屋を投資目的で取得するケースが相次ぎ不動産仲介サイトにはすでに多数が賃貸や転売に出されていることが明らかになっている。この分譲マンションは全体で2690戸あり引き渡しは終わっている。その後の取材ではマンションがある中央区に住民票が登録されたのは今月1日時点で1747戸。残る3割以上の943戸に住民票の登録がなく居住実態が確認できないことが新たに分かった。
人気を集めた晴海フラッグでこうした空き部屋が数多く存在するのは投資目的で買われ賃貸や転売に出された部屋が供給過多となっていることが背景にあると見られる。5戸以上の部屋を購入し賃貸物件として運用している法人の代表は86平米の部屋を家賃44万円の条件で賃貸に出しているが今も借り手は見つからないと話している。さらにこうした空き部屋の中には物置などのレンタルスペースとして貸し出されているものもある。マンションの住民に配布されたチラシを見ると部屋を区切った5畳ほどのスペースを月に5万8300円で借り主を募集していると記されている。明治大学の野沢千絵教授は「きちんと住民票を移しマンションに住む人が一定割合以上になるようにルールをつくることが必要だった」と指摘している。
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首都圏情報ネタドリ!の番組宣伝。晴海フラッグについて特集。
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5年前の台風19号の際、多摩川沿いで浸水した場所を調べると地形にある共通点があった。災害と地形との関係について研究を進めている帝京平成大学の小森次郎准教授とともにまず向かったのは武蔵小杉駅の周辺。5年前の台風19号では浸水被害が相次ぎ駅に近いタワーマンションの地下が浸水し停電も起きた。小森は浸水した場所の多くでは地形に共通の特徴があると指摘している。こうした場所は旧河道と呼ばれ周りより低くなっているため水が集まりやすい。こちらの治水地形分類図と呼ばれる地図を見ると武蔵小杉駅のすぐ近くは旧河道とされていた。小森が台風19号で浸水した多摩川沿いの15か所を調べたところ、13か所に旧河道が含まれていた。しかし、ふだんの様子からはなかなか見分けられない。この旧河道沿いに暮らす女性も旧河道のリスクは住民でも気付きにくいと話していた。この女性の自宅は台風19号の際、自宅は床上まで水につかった。娘に勧められて避難したため無事だったが不思議に思ったことがあった。調べたところ旧河道の自宅前の通りは周囲と比べて1メートル余りも低くなっていた。
「僅かな高低差が被害につながることもある」と小森さんは、ふだんから自宅周辺の地形に意識を向けて歩いてほしいと話していた。街なかで僅かな高低差に気付くためのポイントを聞いた。両端でタイルやブロックの数が違うということは土地に高低差があるサイン。また地面に水を流すことでも傾斜を確認できる。実際に歩いてみたうえでハザードマップで確認することも重要。小森准教授が薦めているのは内水氾濫ハザードマップ。大雨の際、処理しきれなかった雨水が市街地であふれる内水氾濫のリスクを示している。小森さんは身近な場所の地形に理解を深めることが災害時の適切な行動につながると考えている。
江原は、映像で紹介した浸水被害に遭った女性も、大雨の際は、自宅の玄関前に土のうを積んだり、町内会の避難訓練に参加したりすることなどを始めた、事前の備えがいかに大切か、身をもって感じたと話していたなどとし、どこが旧河道にあたるかは、国土地理院のウェブサイトにある治水地形分類図から確認できるなどと話した。地図の見方をまとめた記事もある。自治体が整備を進めている内水氾濫ハザードマップは、地形の特徴を浸水の深さに反映している。大河川を対象にした洪水ハザードマップと合わせて確認し、避難ルートやタイミングを考えることが必要だという。
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成田空港では滑走路の新設や延伸計画とあわせ、現在3つに分かれている旅客ターミナルを1つの新しい旅客ターミナルに段階的に集約する構想で、成田空港会社や国、有識者などが参加した会議で検討が進められている。きょう、都内で開かれた会議で空港会社は新しいターミナルについて、東側の半分は2030年代前半に完成させて使用を開始し、残りの部分は需要の増加を見ながら完成させるとする案を示した。新しいターミナルの候補地は、現在の第2ターミナルの南側で、最終的な延べ床面積は95万平方メートルから115万平方メートルだ。駐機場の数は、現在より30か所ほど多い180から190か所とする計画だ。
千葉県松戸市の視聴者から寄せられた写真を紹介した。先月23日の放送を見て撮影したという夕焼けの写真だ。投稿された写真は、首都圏ネットワークやひるまえほっとなどで紹介する。
関東の天気予報を伝えた。
家族の介護や世話などに追われ子どもらしい生活を送れていないいわゆるヤングケアラー。これまで法律上の明確な規定がなく支援も地域によってばらつきがあったが、きのう国会で成立した改正法で、ヤングケアラーを国や自治体が支援を行う対象とすると明記された。長野県に住む美齊津さんは、母親が48歳で若年性認知症を発症し、学校に通いながら世話を続けたヤングケアラーだった。当時、公的な支援はなく、相談できる相手もいなかった。きのうの参議院本会議で成立した子ども若者育成支援推進法の改正案では、ヤングケアラーを家族の介護その他の日常生活上の世話を過度に行っていると認められる子ども若者と初めて明記した。そのうえで、国や自治体が支援を行う対象とするとしている。こども家庭庁が昨年度行った調査では、およそ30%の自治体に支援の取り組みがなかった。品川区は昨年度、相談窓口を設け、区立の小学校と中学校に通う子どもたちに区が配布している学習用のタブレット端末に相談対応の仕組みを導入した。実際に支援につながった事例もあったという。品川区では、法律の改正によって国による後押しに期待したいとしている。美齊津さんは、今回の法律の改正によって国や自治体にとどまらず、社会全体で支援の機運が高まることを期待している。
梅の名所として知られる水戸市の偕楽園で梅の実が熟す前に収穫する梅の実落としが始まった。梅の実落としは実が熟す前に収穫して木に栄養を残すことで来年もきれいな花を咲かせるための管理として毎年この時期に行われている。造園の職人たちが竹ざおで枝を揺らすと木の下に張ったシートに直径3センチほどの梅の実が一斉に落ちてきた。偕楽園の本園などでは合わせておよそ3800本が植えられ、多いときで十数トンの実が収穫されるという。ただ今年は暖冬の影響で開花の時期が例年よりも早く、受粉を促すハチなどの活動時期よりも早かったため収穫量は少ないと見られる。
千葉県市川市はスポーツや海の自然に親しんでもらう場を設けようと東京湾に面した埋め立て地に市民プールや人工干潟などを新たに整備する方針を決めた。施設の整備が行われるのはJR京葉線市川塩浜駅近くにある3.8ヘクタールの敷地とその周辺の海の浅瀬。市によると現在、市内の別の場所にある市民プールを移転させ、サーフィンも楽しめるよう波を作る機能も設ける。また浅瀬には砂を入れて広さ5000平方メートルの人工の干潟を整備し、訪れた人たちがスポーツや海の自然環境に親しむことができる施設とする方針だ。一方、人工の干潟が整備されるのは渡り鳥の飛来地として知られる三番瀬という海域の一部で、一部の市民団体からは浅瀬に息づく多様な生物の死滅につながるなどとして反対の声も出ている。市川市は市民プールの建設や運営を担う民間事業者を今年度中に選定し、干潟の整備は来年度、本格的な工事を行うことにしている。
去年8月、栃木県の宇都宮市と隣の芳賀町を結んでLRT(次世代路面電車)が開業した。LRTの沿線にある店ではLRTにちなんだお菓子が販売されている。サブレはLRTの車両の形に、マドレーヌには絵柄が刻印されている。週末には一日100個近く売れる日もあるという。LRTの運営会社はきのう開業初年度の決算を発表。それによると運賃収入などの営業収益は7億3900万円余りとなり宇都宮市などが開業前に見込んでいた5億円余りを上回った。また最終的な利益は事前に見込まれていた3倍のおよそ5700万円となった。利用者数は去年8月の開業以降、想定を上回るペースで推移し、ことし4月には新たな就職や入学などに伴い1か月の利用者が42万人余りに上った。LRTが通る芳賀町の道の駅では、グッズ売り場にLRTがデザインされたペンケースやキーホルダーなど20点余りが販売されている。中でも人気なのが子供向けの靴下などだという。休日にはグッズ目当てに道の駅を訪れる観光客もいるという。
東京都あきる野市の南沢あじさい山には山肌いっぱいに約1万株・100品種のあじさいが咲いている。6月から7月上旬までのオープン期間中、毎年およそ1万人が訪れる。あじさい山の管理をしている高水さんはオープンの前、準備に追われる。週に4日ほど山に入る高水さんたち。山に咲く花の位置やその特徴、状態を把握しているという。実は彼らだけで山を管理するのは今年が初めて。あじさいの全てを高水さんに教えてくれた師匠・南澤忠一さんは去年亡くなった。約50年前、忠一さんが山の中腹にある先祖の墓の周りに2株を植えたのがその始まりだった。その後、徐々に山を整備してあじさいを増やしていくうちに、噂を呼び見に来る人が増えていった。忠一さんは自分の山をあじさい山として一般に開放し、花咲かじいさんと呼ばれるようになった。高水さんが地元で飲食店を経営しながら街を盛り上げるきっかけを探していたとき、あきる野に人が集まる場所があると聞いてここを訪れた。人に喜んでもらうためと打ち込む忠一さんの姿に心を打たれ、高齢の忠一さんを助けるべく8年前、弟子入りした。今年のオープンに合わせ高水さんは、登山者が休憩できるあずまやを新たに建てている。使う木材は長期間腐らない加工を施した環境に優しいもので、山を汚したくないという忠一さんの遺志を継いだ。建てた場所は2人が育てたあじさいが見渡せるところ。忠一さんはあじさいを身近なところにも植えたいと考えていた。高水さんは忠一さんの生まれ育った町にある高校に協力を求め去年とことし、生徒とともに校門の横にあじさいを4株植えた。あじさいを植えた場所は公園や民家の庭先など市内5か所にまで広がっている。
実際にあった手口を紹介。ことし3月、千葉市に住む40代の男性のスマートフォンに警視庁の警察官を名乗る女から電話があり、三重県で発生したマネーロンダリング事件であなた名義のキャッシュカードが見つかり、共犯として疑われていると言われた。電話番号が非通知で不審に感じましたが住所を知っていたため男性は相手を警察官だと信じたということだ。女が三重県の警察まで行くよう求めたのに対し男性が急には行けないと答えると代わって電話口に出た三重県警の警察官を名乗る男から事件と無関係だと証明するためとして指定の口座に現金を振り込むよう指示された。男性はATMを操作してしまい50万円を振り込んでだまし取られてしまった。警察によると警察官や検察官を名乗りあなたが容疑者になっているという、うその電話で不安をあおって金を振り込ませる詐欺の被害が相次いでいるという。こうした電話がかかってきたら警察や家族に相談するように。
神奈川・開成町から中継。近くには水田もあるので自然とともにとっても風情ある景色を楽しむことができる。今週土曜日から開成町あじさいまつりが開かれる(8日から16日まで開成町あじさいの里で開催)。アジサイは50種類5000株植えられていて地域の方々やボランティアの皆さんに大切に育てられたアジサイを楽しむことができる。子どもたちと開成町のマスコットキャラクター、あじさいちゃんが「かいせいマーチ」を踊っていた。
エンディングトーク。江原啓一郎アナウンサーは「2日間水害への備えをシリーズでお伝えしたが、みなさんも改めてご自宅の身の周りの水害・災害リスクを確認するようにしていただきたい」などコメント。