梅の名所として知られる水戸市の偕楽園で梅の実が熟す前に収穫する梅の実落としが始まった。梅の実落としは実が熟す前に収穫して木に栄養を残すことで来年もきれいな花を咲かせるための管理として毎年この時期に行われている。造園の職人たちが竹ざおで枝を揺らすと木の下に張ったシートに直径3センチほどの梅の実が一斉に落ちてきた。偕楽園の本園などでは合わせておよそ3800本が植えられ、多いときで十数トンの実が収穫されるという。ただ今年は暖冬の影響で開花の時期が例年よりも早く、受粉を促すハチなどの活動時期よりも早かったため収穫量は少ないと見られる。