三菱自動車の決算会見。25年3月通期業績予想を下方修正し純利益を従来の1440億円から350億円と4分の1に引き下げた。ホンダと日産が経営統合に進むかどうかの判断を1月末から2月中旬に遅らせたことを受けて三菱自動車も遅らせると表明。統合の見送りも検討しているかを問われると「さまざまな可能性を検討している」と述べるにとどめた。三菱自動車がホンダ、日産の統合への参加の見送りも含めて検討している理由に三菱グループの存在がある。三菱商事などグループの御三家は経営などに少なからぬ影響力を持つといわれている。三菱商事は三菱自動車にとっては日産に次ぐ、およそ20%の株式を持つ大株主。ホンダと日産の統合に三菱自動車が参加するかどうかについて注文を付けているという。グループ内ではホンダを中心とする経営統合に加わることで経営の自立やグループのシナジーを失うことを懸念する声がある。