アメリカのボーイングでは賃上げ幅などをめぐり、労使交渉が難航した結果、先月13日からシアトル郊外の工場などが操業を停止し16年ぶりのストライキに突入している。そこで、会社側は4年間で35%の賃上げや7000ドル(およそ107万円)の一時金の支払いなどを盛り込んだ新たな案を示した。しかし、組合員投票の結果、この案に対して64%の反対票が投じられストライキが続くことになった。これに先立ち、発表した今年7−9月期の決算は、61億7400万ドル(日本円で約9400億円)の最終赤字だった。ストライキで航空機の生産が滞っていることなどが原因。また、機体生産の一部は三菱重工業など日本企業が担っているため、ストの長期化による日本の航空産業への影響も懸念されている。