三菱UFJフィナンシャ・ル・グループはことし3月、投資信託への投資や運用を自動で行う個人向けサービスを手がける新興企業「ウェルスナビ」の株式の15%余りをおよそ150億円で取得し、連携を進めてきた。関係者によると三菱UFJは近くこの会社の株式のTOB(公開買い付け)を行い、今年度中にも完全子会社にする方針を固めた。NISAの拡充などをきっかけに投資を始める人が増える中、三菱UFJとしては投資の自動化サービスを銀行の利用者に提供するほか、顧客層をさらに広げるねらいもあるとみられる。金融業界では金融とテクノロジーを組み合わせたフィンテックを得意とする新興企業と大手の連携が相次いでいて今後、こうした動きがさらに活発になることも予想される。