黒潮大蛇行について、三重大学の立花教授は「偏西風大蛇行と言っても良い」と話した。普通西から東へまっすぐ流れる偏西風が近年は南北に蛇行しながら流れるように変わってきており、これが影響しているという。海面をこする風の力が弱いため潮の流れも遅くなり黒潮大蛇行が発生する。黒潮大蛇行は2017年に起き、黒潮と一緒に動く魚たちが姿を消しつつある。和歌山では伊勢エビの漁獲量が黒潮大蛇行観測前の2016年に比べ66%減少していた。三重・熊野市では2016年には745トンあったさんまの水揚げが、2022年は0トンだった。立花教授は大蛇行する黒潮と一緒に暮らしていく生活スタイルを変えていく必要があると話した。スタジオでは白山氏が水温が下がらないと海藻が育たずアワビなどの貝類・魚が減ると指摘した。