自転車並みの速度で列島に近づく台風10号。気象庁と国土交通省はきのう会見を開き警戒を呼びかけた。気象庁は進路の予想や勢力の不確実性が大きいとして、関東など離れた場所にも警報級の大雨をもたらす可能性があるとしている。そして、この台風10号は最大瞬間風速60メートルの猛烈な風が吹く恐れが。2018年、非常に強い勢力で列島を襲った台風21号。関西国際空港と対岸をつなぐ唯一の連絡橋にタンカーが衝突し、空港にいた利用客およそ3000人が一時、孤立状態に。近畿や四国などを中心に甚大な被害をもたらした。この時の最大瞬間風速は58.1メートル。今回の台風10号ではこの時と同程度の猛烈な風が吹く恐れがある。気象庁はきょう午前に愛知、岐阜、三重、静岡で線状降水帯が発生する恐れがあると発表。台風が接近する前から大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があるという。