パリパラリンピックで首都圏出身選手の活躍が続いている。大会9日目、車いすテニス女子ダブルスで埼玉県所沢市で育った田中愛美選手のペアがこの種目で日本勢初の金メダルを獲得した。田中は硬式テニスをしていた高校1年生のときに脊髄を損傷し2年生から車いすテニスを始めた。ペアを組んだ上地選手は過去のパラリンピックで2つのメダルを獲得している日本の第一人者。オランダのペアは田中選手を狙ってボールを打ち込んだが、それでも粘り強くボールを打ち返し、得意のバックハンドのショットで日本ペアが流れをつかんだ。試合は10ポイント先取のマッチタイブレークに。勝負どころでもバックハンドで相手のミスを誘いリードを広げる。そして女子ダブルスで日本勢パラリンピック初の金メダル獲得。8大会すべてで金メダルを獲得してきたオランダ勢に競り勝った日本。田中は初めてのメダル獲得が金メダルとなった。