岸田総理大臣の後任を選ぶ来月の自民党の総裁選挙は、10人以上の名前が挙がる混戦模様となっている。このうち、立候補に意欲を示す小泉進次郎氏は、これまでみずからに近い議員と対応を協議してきた。その結果、今月中に立候補を表明する方向で検討に入った。同じ神奈川県連に所属し、近い関係にある菅前総理大臣が支援する見通し。総裁選挙に立候補を表明したのは小林鷹之氏1人で、小林氏はきのう渡海政務調査会長に立候補表明を報告した。また、立候補を表明する方針を決めているのはこれまでに3人で、石破元幹事長があす地元・鳥取の神社で、河野デジタル大臣が週明けの26日に東京で表明するのに続き、林官房長官は27日にも表明する方向で調整している。さらに、高市経済安全保障担当大臣は、近い議員が“推薦人の確保にメドがついた”としていて、表明する時期を探っている。これに加えて、立候補に意欲を示す議員らも推薦人の確保に向けた働きかけを続けている。加藤元官房長官はきのう、二階元幹事長と会談し、推薦人確保の状況などを報告した。上川外務大臣は岸田総理大臣と会談したあと、記者団に“新しい挑戦に励ましのことばを頂いた”と述べた。また野田聖子氏は二階氏や森山総務会長と会談し、活動の状況を報告した。総裁選挙に向けては、茂木幹事長や齋藤経済産業大臣も、それぞ れ近い議員らと推薦人の確保や立候補表明の時期の検討を進めている。一方、昨夜は旧安倍派出身のおよそ20人が東京都内のホテルで会合を開くなど、親交のある議員どうしで、支持する議員や党内情勢を巡って情報交換する動きも活発になっている。