東京・四谷の上智大学6号館の入り口にはカンボジアの世界遺産、アンコールワットの100分の1のスケールの模型が置かれている。上智大学とアンコールワットとの間に深いつながりがある。アンコールワットは石で造られた世界最大級の寺院だが1970年代、ポル・ポト政権の時代に遺跡は破壊され、さらに僧侶や遺跡の技術者たちも殺害された。遺跡復活に力を尽くしたのが上智大学出身の研究者で、後に学長も務めた石澤良昭さん。石澤さんはカンボジアの人たちが自分たちの手で修復することが大切だと考え、技術者を養成することから始めた。この修復プロジェクト、1991年から始まりチームが手がけた西参道はおととし、完成した。この足跡を紹介しようということで現在展示が行われている。英語学科の女子学生2人が現在も続いているカンボジア都のつながりについて語った。上智大学のサリ・アガスティン理事長は「石澤良昭先生のように今の学生も、学生時代にそして学ぶ中で、出会いの中で自分の生涯をかけて成し遂げたいミッションは何なのかということを発見しそしてそれにコミットしていただきたい」と呼びかけた。