不動産不況に直面している中国で行き場を失ったマネーが国際市場に集中している。安全資産である国債の利回りは過去最低圏内まで低下し、長期停滞を示す日本化の懸念を映している。中央銀行である中国人民銀行は、過熱する国債買いに売り介入を示唆している。口先介入ともとれる人民銀の動きの背景には、国際相場の過熱がある。その象徴が5月22日に上海深圳証券取引所に上場した「30年もの超長期特別国債」。初日は買い殺到で急騰し、それぞれ2回売買を停止。翌23日は一転急落するなどマネーゲームとなった。(日経電子版)
© 2009-2024 WireAction, Inc. All Rights Reserved.