去年リニューアルした中国・上海の商業施設。もっとも人気なのがポップカルチャー関連のフィギュアグッズなどを集めた店舗。入口付近に置かれ、ひときわ目立っているのが若い女性を中心に爆発的な人気を集めている「潮流玩具」。香港のアーティストがデザインしたキャラクターが火付け役となり、人気のアニメキャラクターとコラボしたフィギュアなども相次いで販売されるようになった。高いデザイン性に加え、1000円ほどの手頃な値段もあってZ世代の女性たちの心をつかみ、節約思考が強まる中でのささやかな楽しみとして、幅広い世代にも受け入れられていった。四川省に済む寧波さん、忙しい生活の中での癒やしが「潮流玩具」だという。ブラインドボックスと呼ばれる箱を開けるまで中身がわからないのも人気の理由。去年の「潮流玩具」の市場規模は2020年の約2.5倍になったという推計もあり、市場は更に拡大すると見られている。日系企業もトレンドの取り込みを図っていて、中国でも人気のガンダムを「潮流玩具」で見られるような”ゆるい”デザインに仕上げ販売している。この日は、試作品の仕上がりを中国人スタッフ達と共に確認した。今後ほかの海外市場への進出も視野に、中国での事業をさらに拡大させていきたいと考えている。